公的年金のしくみ
近年、保険料未払いや社会保険庁の不祥事で話題となっている年金ですが、みなさん詳しくご存知でしょうか。
今回は今更かもしれませんが、年金のしくみについて説明します。
逆に今更だからこそなかなか聞きづらいと思いますので、この機会に仕組みを勉強してみてください。
みなさんよく耳にされる年金とは、一般に国など公的機関が運営する公的年金のことを指します。公的年金には、まず国民年金があり20歳になると国民全員が加入します。さらに会社員や公務員などは、同時に厚生年金保険や共済組合などに加入します。
みなさんの年金のイメージは、保険料を払ったって、たぶん将来には貰えないだろうし…といったものではないですか。
これは将来の老齢基礎年金の給付額を心配されているわけですが、本来年金制度は「世代間扶養」のしくみですので、個人の損得で考えるべきではありません。でもこれでは何か損した気分ですね。
しかし、年金は万が一の時にも受け取ることができます。国民年金の給付は高齢になった時に受け取る老齢基礎年金だけでなく、年齢に関係なく障害を負った際に受け取る「障害基礎年金」と死亡した際に遺族が受け取る「遺族基礎年金」の3種類があります。
将来を期待するよりも万が一の事故や病気に備えて年金を払っている意識を持てば少しは気が楽になるのではないでしょうか。
また、公的年金の保険料について、所得税の計算上は社会保険料控除として所得から全額控除することができます。