平成27年分民間給与実態統計調査の概要（国税庁）
◆ 1年を通じて勤務した給与所得者
【給与所得者数】
・平成27年12月31日現在の給与所得者数 5,646万人のうち、1年を通じて勤務した給与所得者数は4,794万人（対前年比0.8%増）であり、男女別にみると、男性2,831万人（同0.9%増）、女性1,963万人（同0.6%増）となっている。
・正規についてみると、3,142万人（同1.2%増）であり、男女別では、男性2,159万人（同1.7%増）、女性982万人（同0.2%増）となっている。
・非正規についてみると、1,123万人（同3.0%増）であり、男女別では、男性334万人（同2.6%増）、女性789万人（同3.1%増）となっている。
【平均給与】
・1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は420万円（同1.3%増）であり、男女別に見ると、男性521万円（同1.2%増）、女性276万円（同1.4%増）となっている。
・平均年齢は 45.6歳（男性45.4歳、女性45.8歳）となっており、平均勤続年数は 11.9年（男性13.3年、女性9.8年）となっている。
・正規、非正規についてみると、正規485万円（同1.5%増）、非正規171万円（同0.5%増）であり、正規については男性539万円（同1.2%増）、女性367万円（同2.2%増）、非正規については男性226万円（同1.7%増）、女性147万円（同0.2%減）となっている。
【平均給与の内訳】
・平均給料・手当は356万円（男性437万円、女性238万円）で、平均賞与は65万円（男性84万円、女性38万円）となっている。また、平均給料・手当に対する平均賞与の割合（賞与割合）は18.2%（男性19.1%、女性15.8%）となっている。
【事業所規模別の平均給与】
・従業員10人未満の事業所においては337万円（男性419万円、女性241万円）、10～29人では386万円（男性467万円、女性266万円）となっている。
・従業員30人以上では447万円（男性553万円、女性287万円）となっている。
【給与階級別分布】
・給与階級別分布をみると、300万円超400万円以下の者が838万人（構成比17.5%）で最も多く、次いで200万円超300万円以下の者が780万人（同16.3%）となっている。
・男性では、年間給与額300万円超400万円以下の者が519万人（同18.3%）と最も多く、次いで400万円超500万円以下の者の497万人（同17.5%）となっている。
・女性では、100万円超200万円以下の者が513万人（同26.1%）と最も多く、次いで200万円超300万円以下の者の420万人（同21.4%）となっている。
【事業所規模別の給与階級別分布】
・従業員10人未満の事業所では200万円超300万円以下の者が21.2%と最も多く、次いで 100万円超200万円以下の者の21.0%となっている。
・従業員30人以上の事業所でみると300万円超400万円以下の者が16.8%と最も多く、次いで400万円超500万円以下の者が 14.8%となっている。
【納税者数及び税額】
・源泉徴収により所得税を納税している者は4,051万人で、その税額は8兆8,407億円である。また、納税者の給与総額に占める税額の割合は4.70%となっている。
・給与所得者数及び税額を給与階級別にみると、1年を通じて勤務した年間給与額800万円超の給与所得者は426万人で、全体の給与所得者の8.8%にすぎないが、その税額は合計 5兆5,281億円で全体の62.6%を占めている。
【年末調整を行った者】
・年末調整を行った者は4,348万人のうち、配偶者控除又は扶養控除の適用を受けた者は 1,382万人で、扶養人員のある者1人当たりの平均扶養人員は 1.47人となっている。
・配偶者特別控除の適用を受けた者は 106万人である。
・社会保険料控除、生命保険料控除及び地震保険料控除の適用を受けた者はそれぞれ 3,842万人、3,123万人及び730万人で、平均控除額は 61万円、7万円及び2万円となっている。