平成29年分民間給与実態統計調査の概要
◆1年を通じて勤務した給与所得者について
【給与所得者数】
・平成 29 年 12月 31 日現在の給与所得者数 5,811万人のうち、1年を通じて勤務した給与所得者数は 4,945 万人(対前年比 1.6%増)であり、男女別では、男性 2,936 万人(同 26% 増)、女性2009 万人(同0.1%増)。
・正規は3,288 万人(同3.3%増)、非正規は 1,134 万人(同1.8%減)。
【平均給与】
・1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は432万円(対前年比25%増)であり、男女別では、男性532 万円(同20%増)、女性 287万円(同2.6%増)。
・給与所得者の平均年齢は 46.0 歳(男性 45.9歳、女性 46.2歳)となっており、また、平均勤 続年数は12.1年(男性13.5年、女性 10.1 年)。
・正規、非正規についてみると、正規 494 万円(同 1.4%増)、非正規 175 万円(同 1.7% 増)であり、男女別にみると、正規は男性 548 万円(同 1.4%増)、女性 377 万円(同 0.9% 増)、非正規は男性229万円(同0.7%増)、女性 151万円(同1.8%増)。
【平均給与の内訳】
・平均給与の内訳をみると、平均給料・手当は 364 万円(男性 444 万円、女性 247 万円)で、平均賞与は68万円(男性87万円、女性 40万円)。
・平均給料・手当に対する平均賞与の割合(賞与割合)は 18.7%(男性 19.7%、女性 16.1%)。
【事業所規模別の平均給与】
・事業所規模別にみると、従事員 10人未満の事業所においては 352 万円(男性 437 万円、女 性 252 万円)、10~29 人では 415万円(男性 498 万円、女性 282 万円)、30 人以上 454万円(男性 557万円、女性 297万円)。
・従事員5,000人以上の事業所においては 507万円(男性672 万円、女性272万円)。
【給与階級別分布】
・1年を通じて勤務した給与所得者について給与階級別分布をみると、300 万円超 400 万円以 下の者が 867 万人(構成比 17.5%)で最も多く、次いで 200 万円超 300 万円以下の者が 781万人(同 15.8%)。
・男性では、年間給与額 300 万円超 400 万円以下の者が 523 万人(同17.8%)と最も多く、次いで400万円超 500万円以下の者の521万人(同17.7%)。
・女性では、100 万円超 200 万円以下の者が 473 万人(同23.6%)と最も多く、次いで 200万円超 300万円以下の者の435 万人(同21.7%)。
【事業所規模別の給与階級別分布】
・従事員10人未満の事業所では200万円超 300 万円以下の者が 21.2%と最も多く、次いで 100万円超 200万円以下の者の 19.9%。
・従事員 30人以上の事業所でみると 300 万円超 400 万円以下の者が 17.1%と最も多く、次 いで 400万円超 500万円以下の者が15.3%。
【納税者数及び税額】
・源泉徴収により所得税を納税している者は 4,198 万人で、その税額は9兆 7,384 億円、納税者の給与総額に占める税額の割合は4.89%。
・税額を給与階級別にみると、1年を通じて勤務した年間給与額 800 万円超の給与所得者は 457万人で、全体の給与所得者の9.3%にすぎないが、その税額は合計6兆 1911 億円で全体 の63.7%を占めている。
【年末調整を行った者】
・年末調整を行った 4,465 万人のうち、配偶者控除又は扶養控除の適用を受けた者は 1,363 万 人で、扶養人員のある者1人当たりの平均扶養人員は 1.46 人。また、配偶者特別控除の適用を受けた者は123 万人。
・年末調整を行った者のうち、社会保険料控除の適用を受けたのは 3,950 万人で、1人当たりの平均控除額は 64 万円。また、生命保険料控除では 3,249 万人・7万円、地震保険料控除では 784 万人・2万円。