違法ダウンロードの刑事罰化に関するQ&A
先月、違法ダウンロード刑事罰化などが盛り込まれた改正著作権法が可決・成立しました。現在、多くの方がパソコンやスマートフォンなどでインターネットを利用し、音楽や映画などを楽しんでいますので、改正内容を知っておきましょう。
Q1.いつから施行される?
A1.違法ダウンロード行為に対する刑罰化や、DVD等のコピー防止技術を解除してパソコンなどに複製する行為の違法化(刑事罰はなし)については、今年10月1日から施行されます。
Q2.刑罰の対象となる違法ダウンロードとは?
A2.著作権者から許可を得ないで違法にインターネット配信されている有償著作物等(CDやDVDで販売されていたり、有料でネット配信されている音楽や映像)について、違法と知りながらダウンロードした場合は、2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金(又はこれを併科)となります。なお、この刑事罰は親告罪(権利者からの告訴がなければ公訴を提起できない)とされています。
Q3.違法に配信されている音楽や映像を視聴するだけでも刑罰の対象?
A3.視聴しただけではダウンロード(録音又は録画)したことにならないため、違法ではなく、刑罰の対象とはなりません。
Q4.個人で楽しむために画像をダウンロードしたり、テキストをコピーする行為は?
A4.私的使用であれば違法ではありません。なお、違法ダウンロードでいう「ダウンロード」とは、音楽や映像を「録音又は録画」する行為をいいます。