知って得する経営塾 第116号
[目次]
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タックスペイヤーの視点56 税理士・FP 榎本 恵一
消費低迷期に勝ち抜くためのリニューアルプラン(14) MBA 長友 孝幸
編集後記 副編集長 秋葉 和彦
[掲示板]
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歳時記
11月 9日 ベルリンの壁崩壊の日
11月18日 ミッキーマウスの誕生日
11月20日 産業教育記念日
11月21日 インターネット記念日
[タックスペイヤーの視点56] 税理士・FP 榎本 恵一
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「自己責任」って何でしょうか。自分で責任をとること。たぶんそうでしょう。
でも、これって当たり前のことですよね。自分で自分の責任をとらないで誰が
責任を取ってくれるのでしょう。最近「自己責任」という言葉が頻繁に出てき
たということは、これまでは誰かが責任を取ってくれていたのでしょうか。こ
のあたりの事を考えていくと最近使われている意味での「自己責任」という言
葉が理解できそうです。
この文章は「自己責任時代のサバイバルブック」のワンフレーズです。自分で
責任を取る範疇を税金の世界に絞ってみますと、そもそもわが国においてタッ
クスペイヤー(納税者)教育そのものがあったのでしょうかと疑問を感じえま
せん。せいぜい昔、社会科の授業で『納税の義務』は国民の3大義務の一つで
あると習った位ですよね。
わが国では残念なことにタックスペイヤー教育が実質的に行われていませんで
したので、いざ独立して社長になった方は法律を知らないのです。そもそも、
法律というより自己の成長の中でより早いうちに体に染み付けばもっと良い世
の中になり、税金の使い方に対してもっと政府に意見が言えるオンブズマンに
なっていけます。ですから、タックスペイヤー教育は中学生から徐々に教育の
カリキュラムに反映されていくと良いのではないでしょうか。
ただし、もっと幼い頃から出来ることは沢山あります。その一つがお金です。
最近では5歳を過ぎると自分のお金の意識もしっかり持っているお子さんも多
いようです。わが国ではお金の話はわりとタブーだったような気がしますが、
時代は加速度的に変わってきています。生出率が1.3を割っている時代だか
らこそ親が出来る教育の一つではないでしょうか。
教育といっても堅苦しく考えることはなく、親から子供への遊びながら出来る
教育です。例えば、大人でも中々実行出来ない小遣帳の手法はどうでしょうか。
子供にとって小遣帳というのはかなり重要度が高い筈です。収入と支出が合わ
なければ、お父さんやお母さんから怒られてしまい、子供にとって次の月の安
定収入が確保出来なくなってしまいます。
昔は鉛筆で書いたものを消しゴムで何度も消して、用紙が破れそうになった経
験がある方が多いと思います。現在はパソコンという素晴らしい道具がありま
すし、将来の資金繰りシュミレーションも出来ます。どこの部分を削ったら残
高が多くなるとか、臨時収入が予定される誕生日やお年玉をどのようにしたら
良いか考えさせることによって、初歩のタックスペイヤー教育が行える訳です。
今後はパソコンを使いながらその延長で家計簿のようなものもでき、余ったお
金を投資に廻したりと夢が広がっていきます。その延長で晴れて社会人になっ
た時もお金に対してかなりシビアな観点で行動でき、結果、自己責任も果たせ
るのです。
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[消費低迷期に勝ち抜くためのリニューアルプラン(14)] MBA 長友 孝幸
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ホテルを運営するにあたって、大切なことは商品である客室を当日にどれくら
い売るか、と言うことです。特にレジャーホテルの場合、「一日になん回転さ
せるかが勝負、売れ残る商品はない」、と考えたいところですが、景気が低迷
している現代社会では、レジャーホテルと言えども、客室を売れ残すことがあ
ります。
物品販売業であれば、今日売れない商品でも明日の販売につなげることが可能
だが、サービスという形のない商品を扱うゆえのむずかしさがここにあります。
いかに豪華な内装と備品を用意した客室であっても、マンションのように施設
そのものを販売する業種ではありません。空間と時間を売るサービス産業です
から、莫大な投資をした構築して豪華な内装と備品であっても、空間と時間を
売るツールにすぎないことを認識しておく必要があります。
ホテルの商品は、清掃の行き届いた清潔な部屋と心のこもったサービスに集約
されるもので、完成した商品を購入し、それに付加価値をつけて利益を上乗せ
販売する物品販売業とは根本的に異なります。実際に「これだけの素晴らしい
施設を安い料金で提供しているのに客が入らないのはおかしい」と考えている
ホテル設計者や事業者も数多くいらっしゃいましたが、それで客が入るなら、
ホテル経営で失敗する人はいなくなります。
たとえば、近隣競合店がすべて同程度の設備・料金体系であるとしても、繁盛
店とそうでないホテルが生じてきます。その違いは、利用客に対して価格に見
合う価値を適正に与えられるか否かで利用者の意思によって決定され、受けて
としての利用者へのサービスの差が、ホテルの格差につながると考えることが
できます。つまり、ホテル経営で安定した売上げを確保するには、人的に資源
の質の高さが保持されていなければなりません。
その従業員の採用にあたっての留意点は、若干多めに採用する必要があります。
新規オープンの施設なら、オープン前か直後に辞める者も多く注意しなければ
なりません。オープン後しばらくは人件費の比率は高くなりますが、売上げが
伸びてくれば自然とその比率は下がってきます。最初から人件費の節約を考え
ると、利用客に対するサービスの低下につながって経営的には逆効果になりま
す。まして、組織の規律や人間関係が安定していない段階では、「人的に資源
の質の高さ」をアピールできず、些細なミスが利用客にマイナス要因を与えて
しまいます。
MBA 長友 孝幸プロフィール
https://www.ecg.co.jp/supporter/nagatomo/index.htm?mm=116
[編集後記] 副編集長 秋葉和彦
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いつも当メールマガジンをご愛読いただきまして誠にありがとうございます。
みなさんご存知ですか?11日(木)からの一週間って実は「税を知る週間」
なんですよ。でも今号の「タックスペイヤーの視点」でも言っているように、
税金って今は消費税があるのでほとんどすべての国民が払っているわりに教育
は行われていません。これっておかしいですよね。払うのは義務だって教えて
るのに、どういう仕組みかは教育しないんですから。
せっかくなのでみなさんも税金のことを少し調べてみてはいかがでしょうか。
難しいことは置いといて、簡単な仕組みだけでも知っておきましょう。知らな
いところで税金とられてるのは悔しいですもんね。
次回は11月22日(月)に配信予定です。お楽しみに!
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