第250号 タックスペイヤーの視点、3C分析
┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第250号 2010年1月25日━━
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╋┓ 現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム
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■□■ 目次 ■□■
タックスペイヤーの視点104 税理士・編集長 榎本 恵一
問題を解決する -3人のプレーヤー- 中小企業診断士 駒井 伸俊
編集後記 副編集長 秋葉和彦
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タックスペイヤーの視点104 税理士・編集長 榎本 恵一
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皆さん、今年も宜しくお願い申し上げます。何と、今号が節目の250号との
事で継続は力なりではありませんが、皆様に支えられながら約10年間続けて
くることが出来ました。ここに衷心より感謝申し上げます。
来月の節分までは、まだ昨年の運勢との見方もありますので、真の2010年
に向けて準備をしましょう。
さて、今年は「庚(かのえ) 寅(とら)」と言われる年です。
陽性の幹(十干、幹ともいう)と枝の共に陽を表す。つまり、陽性の幹と枝が
巡って、改革、更新の年と考えれば良い。
寅の字義には「曲がった矢の柄を両手で正す」という意を含み、曲がった事象
を相助けあって改めようということ。堅実、純情、誠実…の概念が含まれる。
政治の曲がりや人心の曲がりを改めさせるには絶好のチャンスなのかもしれま
せん。
丁度、今から60年前は、朝鮮戦争でして、今年は動乱の年との見方をする方
が多いです。
そういえば、今から36年前の1974年に、セブンイレブンが東京江東区に
一号店を開店して、確かこのようなお店が世の中に根づくのか疑問視をされて
いました。私もまだ中学生でして、何となくニュースで見た記憶があります。
雑誌、食品、文房具、飲料水、おでん?、料金収納、チケット販売、税金収納
と広範囲に発展の分野に成長しましたが、それから36年(寅年が3周)して、
確かにコンビニブームは去り、かなり厳しい店舗も多数あります。
企業30年説等がありますが、コンビニの発展形は既にゲームオーバーではと
個人的には感じます。
現在、国会では通常国会が開催中で、第2次の予算審議ですが、これに続く来
年度の予算が国家予算92兆円のうち赤字国債発行を44兆円発行して賄う予
定です。
実情は、昨年4月~11月の税収は18兆円しか無く、自民党主導で欠損金繰
戻還付を復活させた結果、法人税収が大幅に減少しました。
新聞報道では、財務省が今月4日に発表した2009年4~11月の税収は前
年同期比23.0%減の18兆168億円となった。
法人税収は3~10月まで収入よりも納めすぎた税金を企業に返還する還付金
の方が上回る支払超の赤字状態だったが、3月決算企業の中間納付があったこ
とから、黒字には転換したが、前年同月比77.1%減と大きく落ち込んでい
る。
4~11月の法人税収は1兆1842億円。4~10月は1兆308億円の赤
字だった。法人税は前年度の納税実績から仮払いで事前納付するが、業績悪化
で利益が目減りしたり、赤字に転落する企業が続出。企業に払い戻す「還付金」
が大幅に膨らんでいた。
09年度の税収見込みである36兆8610億円(2次補正後の減額予想)に
対し、4~11月に納付された税収の割合は48.9%と依然、半分以下にと
どまっている。
法人税以外でも所得税収が13.4%減の7兆4893億円と低迷。消費税収
は7.3%減の4兆503億円だった。
<私の今年一年の行動指針>
私は、今年は未来の我が国の再建の一助となるようにNPOでの活動を行って
いきます。下記の文章は、その理事長である藤原直哉代表のコメントを要約し
たものです。
●「国」と「会社」の経営は違う
「顧客満足の為に行うのが経営」
国と会社の経営の違いとは、まず、役所と会社の経営の違い、これは何もない
と思います。両方とも顧客満足のために何ができるかというのが経営です。両
方とも同じです。
よく民間だから営利をと言いますが、最近は役所ほど大胆に営利を追求する組
織も珍しいと思います。一方的増税に一方的事業カット。民間ならとても顧客
に受け入れられないような営利追求姿勢ですね。
しかし、国という言葉を役所ではなくて国家と言った時、国家と官庁、あるい
は国家と民間の経営に違いはあるかというと、これは非常に大きな違いがあり
ます。
役所でも民間企業でも、経営は目的にかなう人だけを集めて効果的・効率的に
やればいいのです。
でも国家という単位でみると、そうやって働き場所の見つからない人をどうや
ってサポートするかという問題が出てきます。安心して失業できない社会は変
化への適応力が乏しく、やがて衰退していきます。
ですから国家の運営には役所や民間企業の運営のもう一つランクの高いリーダ
ーシップが要るのです。一人一人の国民の潜在能力を花開かせて、未来に貢献
できる人を養成するという仕事です。すなわち国家の運営には、効果・効率で
割り切ってはいけない部分が多いのです。
しかし、いまや国家の運営は誰もやっていません。役人は無論のこと、政治家
もほとんどは役所の運営に没頭していますし、民間企業も自分のことで精いっ
ぱいのところがほとんどです。
では国家、あるいはそのミニ版である地域の運営は誰がどうやったらいいのか?
それはやる気のある人達があらゆる既存の組織から集まって、ヨコ型リーダー
シップで手を組んでやるしかない。
それがNGOでありNPOなのです。それが私の「見立て」です。
その一例が【NPO日本再生プログラム推進フォーラム】なのです。
●最後に
今年の本当の位置づけは、2020年を目指した、10年間のスタートの年と
いう位置づけが正しいのではないであろうか。
恐らく、今年が終わり来年になる頃、人々の気持ちは変わっているはずである
が、その変わり方は今現在の予想をはるかに超えるものであると思われる。
過去の延長線上の何かでは無く、全く新しい形が生まれてくる初めの年として
とらえて間違いがなさそうである。
わが国は、超少子高齢化社会という現実があり、素晴らしい故郷があり、土地
に恵まれている地域が多い。
都市は都市としての役割があり地方は地方としての役割があると思う。地方を
回るとシャッター商店街とか若者が東京に行ってしまって困っているが、その
解決策がないという諦めが蔓延している今日、もう一度、地方のシャッターを
開ける行動をしなければならないのではないでしょうか。
その意味するところが、まさに日本再生なのです。
皆さん今年も一年宜しくお願いします。
※『NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム』
【http://nipponsaisei.jp/】
日本経済活性化の為に藤原先生が代表理事、榎本恵一も理事として活動
に参加しております。是非一度ホームページをご覧になってみて下さい。
<活動概要>
日本経済を真に活性化させる為、内需中心に十分に雇用があり、地方の
繁栄、高齢化への対処、国際競争力の向上、温暖化問題への対処が同時
に達成できるまったく新しい経済の枠組みを創造し、提言することを通
じ、日本全体のあらゆる活力を高めるための活動を実践しています。
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■□■ おすすめ書籍 ■□■
★『なぜこの会社はモチベーションが高いのか』 坂本光司著
【https://www.ecg.co.jp/topics/post_28.php?mm=250】
この厳しい時代において「従業員のモチベーション」が会社の業績を左右
するといっても過言ではありません。本書では実際にモチベーションの高
い会社への取材に基づく事例が紹介されています。
この事例の中には、弊事務所も取り上げられております。
★『負けない! 営業部主任・藤島あやめ「夢」起業』
榎本恵一(原作)、津田祐次(漫画)
【https://www.ecg.co.jp/topics/post_13.php?mm=250】
マンガと文章の組み合わせという凝った構成で、気軽にお読み頂けます。
既に経営されている方はもちろんですが、特にこれから起業をお考えの方
を応援する内容となっております。
★『自己責任時代を生き抜く知恵 知って得する年金・税金・雇用・健康保
険の基礎知識2009年度版』 榎本恵一、渡辺峰男、吉田幸司著
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年金や税金など身近ではありますが、知らなくて損している人が多いかも
しれません。ちょっとした事ですが知っておくだけで得するケースもあり
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気軽にお読み頂けます。また、用語の索引付なのでちょっとした調べもの
にも最適です。
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LLP藤原KAIZEN研究会編著 藤原直哉監修
【https://www.ecg.co.jp/topics/000568.php?mm=250】
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までわかる起業家必携の書です。
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問題を解決する -3人のプレーヤー- 中小企業診断士 駒井 伸俊
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ある事柄を考える時に何の道しるべもなかったら、かなり迷うことが多いので
はないでしょうか?
そんな迷いを少しでも解消するために、考えるための枠組み『フレームワーク』
をうまく使ってみましょう。
フレームワークを使えば、考え漏れや偏りをなくしたり、幅広い視点で物事を
捉えやすくなります。また、どんな視点から考えればよいか迷うことも少なく
なり、考えるスピードがアップします。
世の中には、物事を考える時の道しるべとして、学者やコンサルタントが考え
出したフレームワークがたくさんあります。そこで、今号からは、代表的なフ
レームワークをご紹介していきます。
まずは、自社の戦略を考える際によく用いられる3Cというフレームワークを
ご紹介します。
事業をうまく行っていくには、自社をとりまく環境を知り、自社のいいところ
を活かせる方向性を考えていかなくてはなりません。
以前のように、「いいモノを作れば(仕入れれば)、売れる」という時代でし
たら、とにかく自分がいいと思うモノを作れば(仕入れれば)良かったかもし
れません。
しかし、モノが溢れている今の時代はどんなに自分がいいと思ったモノでも顧
客のニーズにあっていなければ、売れ残ってしまうでしょう。
つまり、自社の方向性を考えるには、顧客(Customer)をよ~く知ら
なくてはなりません。
さらに、顧客の他にも考えなくてはならないことがあります。自社が顧客をよ~
く知ったとしても、その顧客に対して、商品やサービスを提供しようとしてい
るのは、自社だけではありません。
その顧客に同じように商品やサービスを提供しようとしている他社がいるはず
です。そこで、自社(Company)のどのような強みを活かして、目に見
える、また目に見えない他社(Competitor)と差別化しながら、顧
客に価値を提供していくのかを考えなくてはなりません。
なぜなら、顧客は自分にとってよりよい価値を提供してくれる、自社か競合を
選択するであろうからです。
つまり、戦略を考えるにあたっては、少なくとも主たる3人のプレーヤーにつ
いての視点をもって注意深く考える必要があります。
Customer(顧客・市場)
Competitor(競合)
Company(自社)
これら3人のプレーヤーの頭文字のCをとって3C分析とよんでいます。もち
ろん、3Cのフレームワークを知らなくても、戦略を考えることはできるでし
ょう。
ただ、知っていれば顧客にしっかりと目を向けないとか、他社の動向は気にし
ない…といったことはなくなり、幅広い視点ですばやく検討ができやすいはず
です。ご活用ください。
■□■ 中小企業診断士 駒井 伸俊のプロフィール ■□■
【https://www.ecg.co.jp/about/komai.php?mm=250】
◆◇◆ 駒井 伸俊 著書 ◆◇◆
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編集後記 副編集長 秋葉 和彦
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いつも当メールマガジンをご愛読いただきましてありがとうございます!
今回で記念すべき第250号です。読者の皆様のおかげで約10年間も続けて
くることができました。今後もよろしくお願いします。
今週中に榎本会計事務所のホームページがリニューアルされます。情報発信ツ
ールとしてコンテンツの内容は変わりませんが、より見やすくパワーアップし
ておりますので、メルマガともどもよろしくお願いします。
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次回第251号は2月8日(月)に配信予定です。お楽しみに!
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