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榎本会計事務所の税理士・スタッフたちが、
税務・会計・経営コラム・用語集など、経営者のヒントを発信!

第259号 子ども手当の家計への影響、世の中のトレンドをみる為のPESTペスト

 ┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第259号 2010年6月7日 ━━
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╋┛  発行:榎本会計事務所&イーシーセンター  https://www.ecg.co.jp/
┃                                                    info@ecg.co.jp 
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╋┓  現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム      
┗╋┓ 経営者、営業、会計、税務、法律といった様々な視点で掲載中
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            ■□■ 目次 ■□■

タックスペイヤーの視点108-子ども手当- 税理士・編集長 榎本 恵一

問題を解決する-SWOTを強化する-    中小企業診断士 駒井 伸俊

編集後記                     副編集長 秋葉 和彦

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           ■□■ お知らせ ■□■ 

 

★ 藤原直哉先生による『日本経済後半戦の展望』セミナー
                 東京・錦糸町にて6/10(木)開催!

 今号の本編で駒井先生が解説していた『PEST(ペスト)』、これを考え
 るうえでも非常に有効なテーマとなります。今後の政治、経済、社会、技術
 がどのように動いていくか。是非ご参加頂き、答えを自社の経営に還元して
 下さい。
 
 また、いつものように本などには書けないセミナーならではのナマのお話も
 ありますので、是非直接お聴き頂きますようお願いします!
 開催間近の為、残りお席もわずかです。お問い合わせはお早めに!
 
 また、すばらしい講演なので一人でも多くの方に還元したく、当日ギリギリ
 までお申込を受け付けております。お気軽にご連絡下さい。

 詳細・お問い合わせはこちらから↓
  【https://www.ecg.co.jp/course/_610.php?mm=259
         

 
★『出前経営塾』開講します!
 
 経営者にとって勉強は常に必要なものですが、やる気はあってもどこで勉強
 したらよいのか?セミナー等でもお悩みはそれぞれなので気軽に質問できる
 場所が欲しいなど勉強の環境を求めていらっしゃる経営者は多くいらっしゃ
 るのではないでしょうか。
 
 そこで『出前経営塾』と題して、経営について少人数で学んで頂く「塾」を
 出張して開校します。学びたいとお考えの経営者を数人集めて頂き、ご相談
 下さい。今回、上記のセミナーの前に同会場で「無料お試し版」を実施しま
 すので、是非単独でも構いませんのでご参加頂きイメージを掴んで頂ければ
 幸いです。

 少しでもご興味のある方は、下記URLよりお気軽にお問い合わせ下さい。 
 【https://www.ecg.co.jp/course/post.php?mm=259
  


★『奥様医業経営塾2010年下半期』

 上半期開講分にお申し込み頂きました皆様ありがとうございました。秋より
 また下半期を開講予定です。
 
 医業を取り巻く環境は年々厳しさを増してきています。経営と向き合わなく
 てはならない時期にきています。そこでドクターを支えて共に経営をされて
 いる奥様向けにポイントを学んで頂く塾を開講しています(奥様に限らず医
 業従事者全般受講可能です)。

 これから開業される方、これまでお任せだった方、何も知らずに将来損をし
 たくない方、是非お気軽にお問い合わせ下さい。
 【https://www.ecg.co.jp/course/2010_47.php?mm=258


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タックスペイヤーの視点108-子ども手当- 税理士・編集長 榎本 恵一

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皆さん、お元気ですか。本来は、前号でお約束しました新しい概念である「人
材社会学」を掲載予定でしたが、今回の鳩山首相の辞任に伴い、あちらこちら
で騒がれている「子ども手当」のお話を致します。

先週末~今週にかけて、この子ども手当に関して色々な所でニュースがありま
した。その一つが、6月からの支給開始と今後の継続性の問題です。

ギリシャ危機からハンガリー等欧米諸国に飛び火している危機は、わが国も対
岸の火事ではありません。わが国こそ財政赤字で将来どうなるか分からない不
安があります。

こんな情勢ですから、将来のリスクに対して情報収集と対応策を講じておく事
が急務です。是非セミナー『日本経済後半戦の展望』をご活用下さい。
https://www.ecg.co.jp/course/_610.php?mm=259


この話題性十分の子ども手当の連絡が各ご家庭に届いているようです(当然、
子ども手当の該当者の方のみ)。

以前よりこの制度は、おかしいと発言してきましたが、
(榎本会計事務所インターネットラジオ『エノラジ』にて
        【https://www.ecg.co.jp/blog/pod-enoradi.php?mm=259】)

この制度の根幹の部分の議論が十分でありませんので、今回は半額というメッ
セージが今後も据え置きとかバウチャー制度に変更とか、満額の概念は2万円
位とか…

これまでの「児童手当」に代わり「子ども手当」になった訳ですが、今後の財
政運営と連動で考えますとかなり危ういものです。
 
所得、お子様の年齢等によっても異なりますが、例えば1歳未満のお子様が一
人だけとして、年間額で考えてみましょう。

これまで「児童手当」が年間12万円支給されていたものが廃止され、「子ど
も手当」が年間15.6万円支給されます(23年以降はまだ上記のように議
論されている段階で未定)。ここで少なくとも3.6万円の増収となります。

この支給に当たっては財源が問題とされ、平成23年分の所得税、平成24年
度分の住民税から16歳未満の「扶養控除」が廃止されました。
https://www.ecg.co.jp/blog/glossary_2010.php?mm=259

「扶養控除」廃止により、所得税が1.9万円(税率の一番低い方)、住民税
が3.3万円の合計5.2万円(国民健康保険に加入されている方は住民税を
保険料算定の基準としているところもありますので、負担としてはもっと増え
ます)以上の負担増となってしまいます。

子ども手当に所得税は課されませんが、23年以降もこのまま半額の1.3万
円しか支給されない場合は負担増となってしまいます。

また、16歳以上19歳未満のお子様を扶養されている方については、子ども
手当の支給が無いにもかかわらず、扶養控除額が減らされて負担増となります。

この分高校授業料無償化が講じられますが、高校に通っていない扶養親族がい
る場合はやはり負担増となってしまいます。

まだ決まっていない部分も多く、またそれぞれの状況による部分もありますの
で一概に損得は言えませんが、全体で見ると複雑だという事は言えます。

また、あやふやな目先の制度よりも、まずは子育ての支援となる政策・環境整
備をしっかりとしてもらいたいというのが、個人的ではありますが一親として
の意見です。

いずれにせよ今ある制度を活用する事も大事です。現状で損をしないようにし
っかりと理解して活用する事と、今後損をしないようにしっかりと意見を言っ
ていく事が大事ですね。

子ども手当については、私の著書『自己責任時代を生き抜く知恵 知って得す
る年金・税金・雇用・健康保険の基礎知識2010~11年版』の中でも解説してい
ますので、ご一読頂ければ幸いです。
   【https://www.ecg.co.jp/topics/2001011.php?mm=259


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      【https://www.ecg.co.jp/blog/eki.php?mm=259

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      【https://www.ecg.co.jp/blog/pod-taidan.php?mm=259

 ★14ch お役立ち情報の映像配信(会員専用)
       現在、無料お試し実施中です!
      【https://www.ecg.co.jp/member/?mm=259

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          ■□■ おすすめ書籍 ■□■          

  ▼『自己責任時代を生き抜く知恵 知って得する年金・税金・雇用・健康
    保険の基礎知識2010~11年版』 榎本恵一、渡辺峰男、吉田幸司著
   【https://www.ecg.co.jp/topics/2001011.php?mm=259


  ▼『なぜこの会社はモチベーションが高いのか』 坂本光司著
     【https://www.ecg.co.jp/topics/post_28.php?mm=259


  ▼『負けない! 営業部主任・藤島あやめ「夢」起業』
                  榎本恵一(原作)、津田祐次(漫画) 
     【https://www.ecg.co.jp/topics/post_13.php?mm=259


  ▼『起業を成功へと導く「経営コーチ」』
            LLP藤原KAIZEN研究会編著 藤原直哉監修
     【https://www.ecg.co.jp/topics/000568.php?mm=259

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問題を解決する-SWOTを強化する-    中小企業診断士 駒井 伸俊

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前号では、著者の新刊をご紹介しました。
『考えがまとまる!フィッシュボーン実践ノート術(アスコム)』
http://www.ascom-inc.jp/book/9784776205968.html

今号からは、また考えるための枠組みに戻って、先人たちの知恵を活用してい
きます。

自社のどのような内部資源を活用して、外部環境の変化にどのように適応して
いくかを検討するための道具として、SWOTやその応用形のクロスのSWO
Tを以前ご紹介しました。

少し振り返ってみると、クロスSWOTでは、内部環境の強みと弱みと、外部
環境の機会と脅威の組み合わせから戦略案を考えていきました。

組み合わせを考えるわけですから、内部環境や外部環境に挙げる要素はできる
だけ幅広い視点で環境把握できたほうが好ましいはずです。

でも、SWOTでは、SWOTというフレームワークを使ってはいるものの、
その後はブレイン・ストーミングと同じですので、なかなか幅広い視点で要素
を挙げていくことが難しいことがあります。

※「ブレイン・ストーミング」をお忘れの方は201号を再度ご覧下さい。
 【https://www.ecg.co.jp/blog/mm_001968.php?mm=259

そこで、外部環境や内部環境を考えるときに、知っていると便利なフレームワ
ークをいくつかご紹介します。もちろん、これから紹介するフレームワークを
知らなくてもSWOTはできますが、知っていれば、その分、多様な視点で環
境把握ができます。


では、外部環境からいきましょう。外部環境は、通常、マクロ環境とミクロ環
境に分けて考えていきます。

マクロ環境とは世の中の大きな潮流で、ミクロ環境とは分析しようとする業界
の動向です。

マクロ環境を考える際に有効なフレームワークがPEST(ペストと呼びます)
です。

なにやら病原菌のような名前ですが、下記の頭文字からPESTと呼ばれてい
ます。
Political(政治)
Economical(経済)
Social(社会)
Technological(技術)


世の中の大きなトレンドをみるには、まず、政治的な要因を考えます。

政治的な要因といっても、今後、政権はどうなっていくのか、どのような政策
をとるのかといった政治にかかわることだけでなく、法律の改正は?規制の強
化・緩和は?税制や社会保障は?なども含まれます。

次に、経済的な要因です。国内外の景気はどうなるのか?為替相場の変動は?
金利や株価の動きは?インフレorデフレ?といった経済全体の流れをつかみ
ます。

さらに、社会的な要因としては、少子高齢化によって人口構成はどうなるのか?
ライフスタイルや価値観の変化は?教育や環境問題は?など、社会全体のトレ
ンドを把握します。

最後に、技術的な要因として、社会インフラの変化、ITの動向、新しい生産
技術の導入、新たなマネジメント手法の開発などの要因を見ていきます。

マクロ環境というと、話が大きすぎるような気もしますが、すこし踵をあげて、
遠くをみておくことは、急激な変化が起こる現代にとっては、進んでいくため
の備えになります。

各種の統計などをみていくことで、大きなトレンドはつかめます。大きな流れ
に乗っていくためにも、一度、遠くを見渡してみてください。


      ■□■ 中小企業診断士 駒井 伸俊のプロフィール ■□■ 
     【https://www.ecg.co.jp/about/komai.php?mm=259


        ◆◇◆ 駒井 伸俊 著書 ◆◇◆

  ▼『考えがまとまる!フィッシュボーン実践ノート術』
  【http://www.ascom-inc.jp/book/9784776205968.html

  ▼『世界一わかりやすい!勘定科目と仕訳のキホン』            
  【http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2446.html

  ▼『年収が10倍アップする!フィッシュ・ボーン ノート術』
  【http://www.forestpub.co.jp/amazon/fish/

  ▼『問題解決の実践とカラクリがよ~くわかる本』
  【http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2013.html


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編集後記                      副編集長  秋葉 和彦

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いつも当メールマガジンをご愛読いただきましてありがとうございます!

先週、新たな内閣総理大臣が誕生しました。その後、支持率がV字回復したそ
うですね。これまでの与党に期待できないという事で現在の与党に政権交代の
期待を込めて投票した方が多いでしょうからその期待の大きさは納得です。

期待して然るべきではありますが、また大変な状況に陥った時、影響を受ける
のは皆さん自身や皆さんの会社です。期待するなとは言いませんが、政治が悪
くともビジネスに悪影響がでないよう対策しておく事も重要な事です。

冒頭の「お知らせ」でもご紹介しましたが、今後の政治動向は気になるところ
です。ぜひ「藤原直哉先生の日本経済後半戦の展望」にご参加ください。

私もいつも藤原先生のお話を、お話しする際のネタにさせて頂いてますが、今
回の政治動向は特に生々しいお話も聴けるでしょうし、楽しみにしています。
ぜひ、今回のセミナーでのお話を皆さんと共有できればと思います。

次回第260号は6月21日(月)に配信予定です。お楽しみに!

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