第275号 経営者の仕事『人材育成について』
┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第275号 2011年01月17日 ━
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╋┓ 現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム
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■□■ 目次 ■□■
経営者の仕事~人材育成について~ 中小企業診断士・伊地知克哉
編集後記 副編集長 秋葉 和彦
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■□■ お知らせ ■□■
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頂き、普段よりドクターを陰で支えてらっしゃる奥様向けに深く
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今回は『人徳のリーダーシップと前に向かって逃げる姿勢』を、
経済アナリスト 藤原直哉先生)をお迎えしてお送りしています。
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今回はのテーマは『経営方針発表会の総括と改造内閣の発足』
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経営者の仕事~人材育成について~ 中小企業診断士・伊地知克哉
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経営者の仕事について、これまで経営学はあまり正面から取り組んできませ
んでした。今の時代に限らず、経営者の仕事ぶりが経営の行く末に大きく影響
します。
今回は、さまざまな経営者の仕事の中でも、「人材育成」の大切さについて述
べたいと思います。
そもそもWorkとは、「仕事」という名詞と「働く」という動詞の二つの意味が
あります。仕事は客観的で論理的なもので、働くことは主観的で感情的なもの
です。肉親の死に立ち会えないと、「仕事なんだから」と言われるのは、仕事
では個人の感情は無視されることを上手く表現しています。
この相互依存的な両者を統合することも、経営者の仕事の一つです。内部統制
やISOなど制度を整備するのは、「仕事」を効率的・能率的にしたいとの経
営者の思いからでしょう。
それは仕事の論理を突き詰めるようなことです。それも経営者の仕事としては
必要なことです。
しかし、働く人の感情は日々変化します。疲れがたまると肉体的にも変化しま
す。人は機械のようにプログラム通り仕事をすることが苦手です。その一方で
機械と違い変化に気づき、修正する能力があります。この能力を奪うのがマニ
ュアルや職務規定など仕事のルールです。コンプライアンス病も同様です。
働く人の感情や主観よりも法律やルールという論理や客観的な事柄が優先され
るからです。その背景には、「人は誰でも間違いを犯す」という前提が見え隠
れしています。
昨今の大企業は即戦力を求める傾向にあります。
即戦力とは、直ちに仕事に当てはめられる人のことです。そこに個人の主観や
感情は要らないのです。それが仕事の効率を高めるのに必要だからとの経営者
の判断でしょう。では、人が働くのは、仕事に当てはめてもらいたいからでし
ょうか?
ここに経営学が右往左往していた論点があります。経営学は、「課題」と「労
働」のどちらに焦点を当てて論じるかの歴史といってもよいものです。良い経
営を実現するためには、経営目標という課題をクリアする必要があります。同
時にその課題をクリアするためには、働く人のパフォーマンスを最大化するこ
とが必要です。目標管理や動機づけが議論されてきたのはこのためです。
多くの経営者は、「課題」には高い関心を持ちますが、「労働」には関心を
持たないようです。それは、労使対立という法的な関係性も影響しているので
しょう。しかし、そろそろこの考え方を改める時機です。経営者と労働者は対
立関係にあるのではなく、むしろ協働関係にあるのです。
なぜその企業で働いているかといえば、何らかの関心があるからです。
その企業や仕事に関心を持つことは、働く人の主観です。それは企業の目標と
個人の人生目標とを結びつけられる可能性があることを示しています。
ここで大切な経営者の技能が登場します。それは「コミュニケーション」です。
一般的に「コミュニケーションは情報伝達のこと」と理解されがちです。もち
ろん何らかの情報を伝えることはしますが、情報伝達そのものはコミュニケー
ションではありません。
企業では、上から下への情報伝達がほとんどでしょう。それは、発信者の行為
に焦点が当たっているからです。より具体的には指揮監督や指示命令です。そ
こには上から下へと伝えられた情報に対する報告義務があるにすぎません。コ
ミュニケーション教育の中で、「上手な話し方」「説得力ある話法」などに人
気があったのは、コミュニケーションとは発信者が中心との認識があったから
です。
それらも大切ですが、加えて必要なのは、下から上に向かう情報発信です。
これは多くの経営者には苦痛以外の何物でもないことでしょう。なぜなら、多
くの経営者にとっては「コミュニケーションは何かを伝えること」という習慣
や思いこみがあるからです。
コミュニケーションとは、受信者の行為を前提とする双方向的な人間関係のこ
とです。健全な人間関係を築くには、相手の話を聴くことを必要とします。相
手の話を聴くには、「コミュニケーションの目的には、相手との共通言語を作
ることである」との自覚を持つことからスタートします。
合い言葉や方言があるのは、このことを端的に示しています。
「愛があれば、言葉なんて要らない」というロマンチックな表現も同様です。
経営者は仕事を教えることはできても、働くことの意味を教えることはできま
せん。それは働く人が決めることです。コーチングの大原則の一つ「答えはク
ライアントが持つ。コーチは質問を持つ」とはこの意味においてです。
「人材育成」(経営者の仕事の一つ)とは、単に仕事ができる人を育てること
だけではなく、仕事を通じて自己実現が図れる人(人格)を育てることなので
す。
★☆★ 中小企業診断士 伊地知克哉 プロフィール ★☆★
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保険の基礎知識2010~11年版』 榎本恵一、渡辺峰男、吉田幸司著
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LLP藤原KAIZEN研究会編著 藤原直哉監修
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編集後記 副編集長 秋葉 和彦
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いつも当メールマガジンをご愛読いただきましてありがとうございます。
突然ですが、皆さん商品券ってお持ちですが?私は「文具券」を持っていたの
ですが、これが廃止となり払い戻しの手続を行ないました。ここまでは、よく
ある話かもしれませんが、今では金券が紙くずになってしまう事はご存知でし
ょうか。
金券は、従来は発行停止となっても最後の一枚まで払い戻さなければならなか
ったのが、昨年4月に施行された「資金決済法」によって、最短で60日の期
間を設ける事ができるようになったのです。つまりこの払い戻し期間を過ぎた
ら紙くずになってしまうようになったのです。
私が持っていた文具券は、払い戻しを始めたところでニュースになったので助
かりましたが、通常はホームページや日刊新聞紙、店頭等での掲示で知らせる
事になっており、そんなの普通気づくかよ!と突っ込みたくなりました。
これでは金融庁も周知を徹底させるように警鐘を鳴らすわけですね。
現在、払戻手続実施中の商品券の一覧は金融庁のホームページで確認できます
ので、皆さん財布やタンスの中で眠っている商品券がありましたらすぐにご確
認下さい。
今回はちょうどこんな事があったのでご紹介しました。
次回第275号は、1月24日(月)配信予定です。お楽しみに!
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