知って得する経営塾 第410号『年金を知って生活設計を考えましょう』
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ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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年金を知って生活設計を考えましょう 特定社会保険労務士 東海林正昭
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10月になっても暑い日が続いていますがメルマガの読者の皆様お元気ですか。
体調にはくれぐれもお気を付け下さい。
現在、年金受給者に支給されている年金額は、平成12年から14年にかけて、
物価下落にもかかわらず、特例法でマイナスの物価スライドを行わず年金額を
据え置いたことにより、本来の年金額より2.5%高い特例水準で支払ってい
ます。
国は「高齢者の生活を守る」という建前で下げなかったのですが、
本音は選挙のことを考え、下げなかったのです。
このように年金に関しては政治が絡みます。
今回、この特例水準年金額について、現役世代の年金額確保につなげるため、
平成25年度から27年度までの3年間で、この特例水準を解消するように
なりました。
具体的には平成25年10月分より1%減額されます。
そのため、10月分と11月分は12月13日(金)に支払われ、
その時から年金額が1%減額されます。
既に一部の新聞などマスコミでも報道していますが、
減額される12月になるとさらに報道されると思われます。
その後、物価変動等がない場合、特例水準を解消するため、
平成26年4月より1%減額され、
平成27年4月より0.5%減額されます。
特例水準解消になるまでの期間、約9.6兆円余分に
年金を支払うようになります。
老齢基礎年金は、20歳から60歳まで40年間加入すると
満額になり、平成25年9月分までは年額786,500円ですが、
平成25年10月分からは1%減額された年額
778,500円になりますので、ご注意ください。
加入期間1年間約19,500円になり、加入期間25年で
約487,500円になり、加入期間40年の満額になると
778,500円になります。
以前は、年金に関して物価が下がれば年金が下がり、
物価が上がれば年金は上がるようになっていました。
しかし、平成16年改正でマクロ経済スライドという制度が
導入されました。
年金制度を支える現役世代の人数(被保険者)の減少と
平均余命の伸び率分を毎年度の改定率から減じることで、
給付水準の調整を行うシステムです。
現在の調整率は0.9%マイナスするようになります。
制度が改正になってからインフレになっていないので、
マクロ経済スライドは現在まで発動されていません。
つまりインフレになり物価などが上昇し、
たとえばアベノミクスで物価が2%上がっても
2%-0.9%=年金額は1.1%しか上がりません。
1%物価が上がるとすると、
1%-0.9%=年金額は0.1%しか上がりません。
0.9%物価が上がるとすると、0.9%-0.9%=0になり
年金額は上がらなく変わりません。
極端な話、10年間毎年0.9%物価が上がると、
10年間で0.9×10=9%物価が上がりますが、
年金額は調整率0.9%を毎年引くので10年間たっても
同じ年金額のままです。
尚、デフレで物価が下がった場合、調整率は引きませんが、
物価が下がった分だけ年金が下がります。
このように物価が下がった場合、年金は下がり、
物価が上がった場合、調整率0.9%を引くので年金は、
ほとんど上がらないと思い生活設計を考えるようにしましょう。
◆◇◆ 特定社会保険労務士 東海林 正昭 プロフィール ◆◇◆
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
私事ではございますが、一人暮らしを始めて間もなく2ヶ月が経過します。
生活も落ち着き、家具も一通り揃い、自炊もするようになりました。
牛肉が高い、お米にかかるお金も結構馬鹿にならないな・・・などと
日々思って生活しています。
今号では年金についてお送りしましたが、
今が精一杯でなかなか将来に頭の回らない方も多いと思います。
私もその一人ですが、なかなか貯金するのって難しいですね・・・。
年金に頼る部分はかなり大きいですが、将来自分が年金を受け取るときには、
間違いなくもっと少なくなっていると思います。
受給開始年齢も引き上げられていると思います。
年金に頼ってばかりではいられないというのは常識になってきました。
私は以前保険会社に勤めておりましたが、
個人年金や終身保険など貯蓄性の保険に興味を示す方はやはり多かったです。
早く始めた方が得だから!という声もよく聞きました。
将来に危機感を持つ方はどんどん増えてきていますね。
私も将来を考えて、早めに計画を立てていかねばと思います!
次号、第411号は10月21日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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