知って得する経営塾 第423号『商業的イベントから家族中心の休日に回帰?』
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ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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クリスマス~お正月、商業的イベントから家族中心の休日に回帰?
ビジネス・プロデューサー 鈴木 領一
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クリスマス~お正月、
商業的イベントから家族中心の休日に回帰?消費動向調査から読む
日本人がだんだん餅を食べなくなっている、ということをご存知でしょうか。
そもそも日本の人口が減っているから、という理由ではない。
20~70代の全年代にわたって餅の消費量は減っているのだ。
全国餅工業協同組合の調べによると、
世帯購入数量は2005年が2,688グラムだったものが、
11年には2,463グラムに減少。
わずか6年で10%も減少し、その後も減少し続けている。
餅が食べられなくなった理由はさまざまだが、日本人の自国文化への
こだわりが希薄になってきたことが最大の理由であると筆者は考える。
ある「餅つき」イベントに参加した時、こんなことがあった。
つきたての餅が参加者に配られたが、
若い母親が子供の持っている餅を取り上げて「まだ食べちゃダメだよ」と言う。
どういうことかと様子を見ていたら、母親は続けて
「餅は喉に詰まっちゃうんだよ。死んじゃうよ」と言い、
近くにいた高齢女性も「そうだね。私も気をつけているよ」と言っていた。
「餅」はそもそも民俗学でいうハレの日の食べ物であり、
餅を食べることで神の霊力を体内に迎え生命力の再生と補強を願うという
趣意が、正月に餅を食べるという日本文化の根底にあった。
しかし、この餅文化も今や風前の灯である。
よく考えてみれば、昔ながらの正月の風習が姿を消してきていることに気づく。
年賀状を出す人も年々減少している。
年賀状は04年の44億5,900万枚をピークに、
毎年1億枚のペースで減少し、13年は約35億枚まで落ち込んでいる。
筆者自身も数年前から年賀状を出さなくなった。
04年が分岐点となっているのは、
ITの普及による電子メールの定着があるのだろう。
日本の風習が変化してきているのは正月だけではない。
●変貌するクリスマスにお正月
少し前の話になるが、クリスマスの過ごし方も年々変化してきている。
1980年代後半~90年代初頭のバブル時代は、
「クリスマスは恋人と過ごす」というムードが広がったが、
最近では家族と一緒に過ごす日となりつつある。
インターネット調査会社・マクロミルの調査
(「年末年始の過ごし方に関する調査」)では、
クリスマスに「家族と一緒に過ごす」と答えた人が約30%で、
「配偶者と二人きり」「恋人と一緒に過ごす」と答えた人は
10%前後にとどまっている。
また、同社の調査データ「MACROMILL WEEKLY INDEX」
(http://www.macromill.com/weeklyindex/index.html)
の「買う予定のもの」>「家族との外食」を見ていただきたい。
年末年始に「家族との外食」が増えていることに気付くだろう。
逆に恋愛の高まりの指標となるといわれる「化粧品」は変化がない。
ここにも端的に行動の変化が現れている。
クリスマスから正月の年末年始の過ごし方は、
年々「平日化」してきていると筆者は考える。
特別な日ではなく、いつもの日常と同じ感覚で過ごせる、
平日と同じ感覚に近づいてきているのだ。
もしかしたら商業的イベントとして仕掛けられた側面が大きかった年末年始が、
本来の家族中心の落ち着いた休日へと戻ってきているのかもしれない。
読者のみなさんは、いかがだろうか?
(文=鈴木領一/ビジネス・プロデューサー)
●鈴木領一(すずき・りょういち)
ビジネス・コーチ。ビジネス・プロデューサー。
自己啓発のレジェントであるナポレオン・ヒルが所属した「サクセスマガジン
社」の能力開発プログラムの企画開発責任者を務めた唯一の日本人。
さらに進化させた自己改革メソッド「フレーム・1%アクション」は
劇的な変化をもたらすメソッドとして今最も注目されている。
氏のコーチングを受けたことで、無職状態からEXILEとの共演を達成した
ケースや、起業して成功し新聞やテレビに取り上げられたケースなど、数多く
の成功者を次々に輩出している。近著に『100の結果を引き寄せる1%アク
ション』(サイゾー)がある。
※この原稿は、鈴木領一氏がビジネス・ジャーナルで連載している記事を許可
を得て転載いたしました。
http://biz-journal.jp/2014/01/post_3839.html
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
みなさま、クリスマスやお正月はどのように過ごされましたか?
昨年のクリスマスは平日だったこともあり、
遊びの予定は直前の連休に入れていた方も多いと思います。
私はクリスマス近くの連休では遊びに行ったのですが、
お正月はほぼ普段の土日と同じように過ごしていました。
実家に帰ったのも1日だけで、
他は初詣に行ったくらいしか出かけた記憶もありません・・・。
お餅も食べていませんし、
年賀状も10数枚程しか出していません。
様々なデータから文化に対する変化、慣習の変化が見られるとのことです。
自分の行動を振り返ってみても、やはりそう感じます。
ですが、恐らく絶対なくならない文化があります。
子どもが大好きなお年玉!
新年を祝い、親戚に会う口実(というと感じが悪いですが)にもなり、
子どもが喜ぶ姿を見れること、
1年に1度かもしれないけれど、人を結びつけるきっかけになること。
自分があげる立場になった今でも、
とても良い文化だと思っています。
たしかに、商業的に色々なイベントが仕掛けられているかもしれません。
マスコミ等に影響され意識が変化しても
最終的には家族的なつながりに回帰するのかと思うと、
やっぱり家族っていいですね、と感じます。
次号、第424号は2月3日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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