知って得する経営塾 第443号『平成25年分の確定申告状況について』
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ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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平成25年分の確定申告状況について 編集長・税理士 榎本 恵一
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皆様、ご無沙汰をしております。
編集長・税理士の榎本恵一です。
今年も折り返しの時期になってきましたが、ここにきて、
消費増税(8%→10%)、法人税率の引き下げ、更には、少子高齢化に伴い、
配偶者控除の見直しなど税金に関する話題がずいぶんと出て来ました、
まだ議論の過程ですので、方向性が明らかになった所で
コメントをしたいと思います。
それにしましても、一部の産業を除く各分野において、
今回の消費増税(5%→8%)の影響が段々と出て来ました。
これと並行してガソリンを中心とした原価高等、更には、
異常気象と次の消費増税の話等なんたるやの状況です。
一言、アドバイスをしますと、ここでは、兎に角、資金繰りにご注意ください。
ちょっとした貯金も企業も行って行き、来るべき納税の備えを行いましょう。
さて、国税庁が発表した平成25年分所得税等の確定申告状況によると、
所得税の確定申告書を提出した人は、2,143万4,000人(前年比0.4%減)となり、
5年連続の減少となりました。
申告納税額は、前年を2兆7,093億円(同12.8%増)となり、
3年連続の増加となったようです。
これは、地価や株価の上昇で土地や株式などの譲渡所得が
大幅に増えたことが影響しているとみられています。
ただし、バブル時期の申告納税額と比較しますと、
ピークの平成2年分(6兆6,023億円)の約4割程度に過ぎません。
なお、還付申告者数は、1,240万3,000人(同1.4%減)と
2年連続の減少となりましが、申告者全体の約58%を占めています。
所得税申告者のうち、株式等譲渡所得の申告者は109万人8,000人(同11.6%増)
と4年ぶりに増加し、これは、株式相場の上昇と軽減税率の廃止に伴う
駆け込み売却の影響が大きいとみられています。
また、土地等の譲渡申告者は48万5,000人(同12.8%増)、
うち有所得者は29万4,000人(同12.8%増)、
所得金額は3兆4,174億円(同11.8%増)と、いずれも4年連続で増加しました。
一方、贈与税の申告状況をみると、
暦年課税を適用した申告者は43万9,000人(同12.4%増)、
うち納税額がある人は32万6,000人(同12.7%増)、
その納税額は1,513億円(同31.7%増)だったそうです。
相続時精算課税制度に係る申告者は5万2,000人(同3.6%増)、
うち納税額があった人は3,000人(同14.9%増)、
申告納税額は205億円(同26.6%増)となっています。
また、住宅取得等資金の非課税制度については、
7万5,000人(同18.5%増)が適用し、非課税の適用を受けた金額は
5,767億円(同1.1%増)だったとのことです。
この状況をみますと、アベノミックスの影響が
限定的にせよ起きた事は伺えます。
経済を動かすという意味では、申告状況に影響をもたらせましたが、
いよいよ、この4月の消費増税の影響が、
来年の申告状況に如何に反映されるか注目です。
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
今号では平成25年分所得税等の確定申告状況についてお送りしました。
所得税の確定申告を行った人数自体は前年比0.4%減と微減ではあるものの、
納税額は同12.8%増と大幅に増加しているそうです。
他の目立った増加項目としては、株式等譲渡所得の申告者数、
土地等の譲渡申告者数、贈与税の申告者数、
住宅ローン控除の利用者数、
いずれも前年比10%以上増加しているとのことです。
特に土地の譲渡、住宅ローン控除など、一般的な家庭にとっては
非常に大きな金額のものが動いていることがわかります。
アベノミクスの効果というものが、少しずつ出ているようですね。
ただ、これらの変化は低所得層の方にとってはなかなか縁のないことです。
私もそうですが、投資を始めるような余裕もなかなかありません。
住宅購入なんて夢のまた夢です。
日本中が景気の回復を感じているかというと、決してそうではありません。
納税額を見ても、バブル期のピーク(平成2年)に比べて
約4割程に収まっています。
私が生まれたのは昭和61年、ちょうど4歳頃がピークだったようですが、
たしかにちょっと贅沢な生活をしていた記憶があります。
外食に行く頻度も多かったですし、ちょっと高いお店にも行っていました。
旅行にもよく行っていましたし、
車も新車でちょっと良いものを買っていました。
おぼろげながらも、バブルって良い時代だったんだなと感じてはいます。
確定申告の状況等から見ても、少しずつ景気が回復していることは
間違いないようです。
かつての良い時代を取り戻し、日本中が元気になれるように
日々がんばっていかないといけませんね!
次号、第444号は6月23日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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