知って得する経営塾 第444号『年金財政の健康診断』
★☆★ 既刊情報 ★☆★
ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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年金財政の健康診断 特定社会保険労務士 東海林正昭
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メルマガの読者の皆様お元気ですか。
厚生労働省は平成26年6月3日、5年に一度行う
公的年金の健全性をチェツクする
「国民年金及び厚生年金に係る財政の現状及び見通し」
の財政検証を提示しました。
いわゆる、年金財政の5年に一度の健康診断です。
尚、平成16年の年金改正で将来にわたり所得代替率50%の水準を確保する
ことを決めています。
所得代替率とは、平均的な収入で40年間会社勤めした現役男性と、
その間専業主婦の同年齢の妻というモデル世帯を設定し、
この世帯が65歳で受給開始した時の年金額が、
その時の現役男性の賞与を含む平均手取り収入に相当する割合を言います。
今回、現役世代に平均的な収入を稼いだサラリーマンの夫と専業主婦の妻の
組み合わせをモデルケースとし、最も順調に経済成長する「ケースA」から
低成長にとどまる「ケースH」までの8通りのケースを試算しています。
合計特殊出生率・平均寿命・労働力率の前提・経済前提(物価上昇率、
賃金上昇率、運用利回り)・経済成長率・その他の制度の状況(有遺族率、
障害年金発生率、納付率等)など
社会・経済状況に関する主な前提により試算しています。
平成26年度、現役男性の手取り収入は毎月34.8万円で、
毎月の年金額は夫の厚生年金9万円、夫婦の基礎年金12.8万円で、
トータル21.8万円になり
所得代替率62.7%になります。
8通りのうち最も順調に経済成長するAから5番目にあたる
普通のケースの「ケースE」の場合では、
平成62年度の現役男性の手取り収入は毎月52.7万円になり、
毎月の年金額は、夫の厚生年金12.9万円、夫婦の基礎年金13.7万円で、
トータル年金26.6万円になり所得代替率50.6%になります。
8通りのうち8番目の最悪ケースでの「ケースH」の場合では、
平成67年度の現役男性の手取り収入は毎月45.67万円になり、
毎月の年金額は、夫の厚生年金7.3万円、夫婦の基礎年金10.5万円で、
トータル年金17.8万円になり所得代替率は50%を割り39%になります。
仮に機械的に給付水準調整を続けると、このケースでは積立金がなくなり、
その後は保険料と税金だけを補う給付のみになります。
さらに、オプション試算として3通り方式の試算をしています。
毎年の年金給付額は平成24年で53.8兆円支払っています。
平成37年で60.4兆円支払うようになります。
このように年金給付額は増加します。
年金の給付は、保険料、積立金、税金をもとに支給されます。
3年後に国民年金保険料16,900円で上限固定されます。
厚生年金保険料率は18.3%上限固定されます。
積立金は現在129兆円です。
平成27年10月に消費税が10%に値上げする予定になっています。
そのため、将来は、給付抑制として65歳受給開始年齢の引き上げの実施など
様々な方式が実施されると思います。
これから様々な年金制度に関する議論が始まります。
今後の国の年金制度議論に関して注目していきましょう。
◆◇◆ 特定社会保険労務士 東海林 正昭 プロフィール ◆◇◆
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
ワールドカップが始まってしばらく経ちましたが、
皆様寝不足ではないですか?
決勝トーナメント進出が決定したチームも出てきましたが、
日本はかなり厳しい状況になっていますね。
コートジボワールにも勝って、ギリシャにも勝って、
グループリーグ突破が決まった状態でコロンビア戦!
なんて妄想をしていましたが、最悪に近い状況になってしまいました。
逆にコスタリカは下馬評を覆して2連勝。
強豪国を打ち負かしての大躍進です。
期待を裏切られて失望したり、思いがけない結果に喜んだり、
何が起こるかわからない楽しみばかりで興奮しっぱなしです。
さて、今週は年金のお話をお届けしましたが、
40年後の平成67年まで予測を立てています。
実際にどう推移していくかはもちろんわかりませんが、
今の状況から順調に推移していく見込みは低いと思ってしまいます。
サッカーの試合であれば、楽観的に観戦したほうが楽しいと思います。
勝っても負けても、自分の人生に大きく影響する人はそれほど多くない
でしょう。
ただ、年金はほぼ全ての人に影響のあることです。
楽観的に考えすぎて失敗してしまっては、取り返しのつかないことにも
なりかねます。
悲観的に見ている方が多いと思いますが、
将来に備えて自衛策を考えていかなければいけませんね。
次号、第445号は6月30日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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