知って得する経営塾 第521号『消費税の軽減税率について』
★☆★ 既刊情報 ★☆★
実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 成功する会社は仕事が楽しい!
企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!
成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。
業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。
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消費税の軽減税率について 編集長・税理士 榎本 恵一
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皆様、日頃は、『知って得する経営塾』をご購読頂き、ありがとうございます。
編集長・税理士の榎本恵一です。
小正月も過ぎまして本格的な、2016年の輝かしいスタートをお切りになったこ
とと拝察いたします。ただ、経済は、世界的に深刻な状況であり、今年は、
ダイナミックな変革が必要であると思います。
さて、難航していた自民・公明両党による消費税の軽減税率をめぐる協議が合
意に至り、12月16日に平成28年度税制改正大綱が決定しました。
大綱の焦点となっていた消費税の軽減税率は、消費税率を10%に引き上げる
平成29年4月1日から導入することです。
私は、個人的には、夏の選挙も控え、下記に掲げる問題が解決しませんと混乱
を招くことから多少施行時期を遅らせる判断もあるような気もしています。
平成29年4月1日以降も8%に据え置く軽減税率の対象品目については、酒類及び
外食を除く「飲食料品(食品表示法に規定する食品)」と、定期購読契約が締
結された週2回以上発行される「新聞」が対象となりました。
これにより、飲食料品のうち軽減税率の対象外となる外食には法律上の定義が
ないため、線引きが課題となっていたが、線引き案として、飲食店などが
「テーブルや椅子など、その場で飲食させる設備を設置した場所で行う食事の
提供、その他これに類するもの」を外食と定義。店内飲食は原則対象外とする
としました。
一方、飲食店からのテイクアウトや宅配、出前などは対象となる。また、イー
トインコーナーがあるコンビニ内での飲食は、持ち帰り可能な弁当や惣菜など
は対象だが、返却が必要なトレーなどに盛られた飲食料品は対象外となるほか、
玩具付きの菓子などのいわゆる一体商品は、主体が飲食料品で一定金額以下で
あれば対象となります。財務省では不明瞭な品目の洗い出しを進め、早急に詳
細なルール作りを行う考えだそうですが、決してやさしい事ではありません。
なお、軽減税率の導入に伴う複数税率に対応した仕入税額控除の方式としては、
平成33年4月1日から品目ごとの適用税率や消費税額など一定の事項を記載した
「適格請求書等保存方式(いわゆるインボイス制度)」を導入する。
それまでの間は、簡素な方法として現行の請求書等保存方式を維持しつつ、課
税仕入れが軽減税率対象品目に係るものである場合に、「軽減対象課税資産の
譲渡等である旨」及び「税率の異なるごとに合計した対価の額」を請求書等に
記載すべき事項として加え、区分経理に対応するとしています。
また、複数税率に対応した区分経理が困難な中小事業者や、システム整備が間
に合わない事業者等がいることを想定し、売上税額又は仕入税額を簡便に計算
することを認める「みなし課税」を特例措置として創設するとの事です。
如何でしょうか、いよいよわが国は、付加価値税(消費税)の軽減税率に手を
染めてしまいました。世界の諸外国では、軽減税率の歯止めがなくなり、8%、
10%と非課税では済まなくなりもっともっと多くの複数税率が今後登場して
来るでしょう。このインボイスの道のりの間、経済慣行がガラリ変化してきま
す、ピンチはチャンスの言葉を行動で活かしたいものです。
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
軽減税率は会社にとって売上を大きく左右するものですし、
個人としても日常生活に大きく影響するトピックです。
非常に気になるところですね。
個人的な話ですが、最近外食が続くと油のせいかお腹の調子が悪くなるので、
なるべく自炊をするようにしています。
食料品全般が軽減税率の対象になるというのはとても助かります。
話は変わりますが、SMAPの解散騒動だったり、ベッキーの不倫問題だったり、
経済以外にも大きな話題が続いていますね。
一方、SMAPのCDが売り切れになったり、ゲスの極み乙女のアルバム
売上が自己記録を更新したりと、この騒動が売上につながってもいる
ようです。
まさにピンチがチャンスになっているような状態ですね。
お腹のピンチはどうしてもチャンスには転がらないと思いますが、
色々な変化に悲観的にならず、どこかでチャンスを見つけていかないと
いけませんね。
次号、第522号は1月25日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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