知って得する経営塾 第585号 『大事なのは間と眼力。会社の社長でも噺家でも大きい人にはオーラが...』
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大事なのは間と眼力。会社の社長でも噺家でも大きい人にはオーラが…
落語家 三遊亭 金時
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金時寄席IN鈴本、無事終了しました。
今回のテーマはどれくらい黙れるか、をテーマに噺を作りました。
ペラペラしゃべることは簡単ですが
間をいつもより長くとって話すことを主眼に置きました。
一席目は 笠碁。
五代目小さん師匠の得意ネタで、私が前座の時、
イイノホールで小さん師匠がおやりになったのを聞いて感激して、
終わって高座を降りられて後姿が神々しかったのを今でも覚えています。
幼馴染のおじいちゃん二人は碁を打つことが唯一の趣味で
毎日のように碁を打つ碁敵。
ある日いつものように碁を打っていると片方が待ったを掛けます。
今日は待ったなしの約束で始めたのだからダメだという、
それで喧嘩になって 「もう 金輪際あなたとは碁は打たない!」 と絶交宣言。
ところが5,6日もするとお互い体がウズウズしてきます。
しかし意地を張っていてなかなか仲直りできません。
その仲直りまでのプロセスを描いた名作です。
先代の馬生師匠も得意ネタになさっていて、
小さん師匠とはまた違ったテイストの笠碁です。
この噺の心臓部分は間です。
言葉で笑わせるのではなく、間で笑わせるかなり高度な落語です。
おそらくサーとやれば10分くらいしかかからないでしょう。
私の場合は約30分、ということは20分は黙っている、ということなのです。
それと大事なのは眼力。
目は口ほどにものを言う、といいますが
今回の独演会はこの眼力の使い方にも神経を配りました。
以前やった時より10分近く長くなったので、
間が取れていたのでしょうか、
しかしこれが長すぎると間延びしてしまうし、
壊れ物を扱うように慎重に慎重に噺を運びました。
お客様の評価はどうだったのかなあ
もう一席の淀五郎。
下積み出身の役者が大抜擢されて名題に昇進し、
忠臣蔵の判官に挑むことに。
ところがいざ本番になると座長の市川團蔵という役者から嫌がらせを受ける。
死ぬことを覚悟して知るべのところに挨拶回り。
中村仲蔵という役者に見破られて
舞台の上で死ぬ覚悟であることを告白すると、
自分の役者としての根本的な欠点を指摘されて
明くる日、命を賭して舞台に臨む、という芝居噺です。
二つ目のころにやってこてんぱんに蹴られたことのある思い出の噺です。
この噺のタイトルこそ淀五郎ですが、実際は市川團蔵という役者と
中村仲蔵という二人の名人の物語です。
この噺も間の取り方と眼力、
それから淀五郎と話をする名人二人のオーラの出し入れが
肝心な噺だと思います。
会社の社長でも噺家でも大きい人にはオーラがあります。
時としてその人に近づくだけで圧倒されるオーラを感じることがあります。
この噺も新米名題の淀五郎と名人二人のオーラ、
格の違いを表すことが大事であると思いました。
結果は…これもわかりません。どうだったんだろうなあ。
言葉を発する間というものをもっともっと研究しようと思います。
私の父なぞはどっちかと言えば押しの芸風。
しかし今落語に求められているのは引きと間と可笑しさであろうと思います。
面白さよりも可笑しさ。難しいですな!
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