知って得する経営塾 第614号 『春闘:平均賃上げ額は定昇相当込み6,515円(2.16%)』
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『春闘:平均賃上げ額は定昇相当込み6,515円(2.16%)』
社会保険労務士 吉田 幸司
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毎年のことですが、春闘の時期がやって来ました。
早いところでは会社側から回答があり、妥結しています。
春闘とは、労働組合と会社がこの先1年間の賃金アップについて
話合いで決定する労働組合活動のことで、
多くの会社がこの時期に話し合いを持ちます。
妥結内容を連合の資料から見ていきましょう。
現時点では、一番早くに妥結した675組合の分について、
連合が発表しています。
675組合全体の平均賃上げ額は、定昇相当込み6,515円(2.16%)です。
企業規模別に細かく見ると、100人未満 定昇相当込みで5,770円(2.17%)、
100人から299人 6,081円(2.2%)、300人から999人 6,251円(2.19%)、
1,000人以上 6,568円(2.16%)となっています。
昨年の実績は、組合全体の平均で 6,270円(2.06%)でしたので、
昨年よりも245円賃上げ額が大きくなっています。
各組合ごとの個別の賃上げ妥結額には、多少のばらつきがあるものの、
1,000円から3,000円の間で決着しているようで、
そのうちの多くは1,000円以上2,000円未満で落着いています。
ここで言う、賃上げとは、定昇を除いたベースアップ分という意味です。
なので、定昇を加味すると、先ほどの6,515円になります。
非正規労働者の賃上げ交渉の結果は、
81組合の単純平均で時給25.98円の賃上げになっています。
昨年実績が時給23.65円でしたので、2.33円多くなりました。
この結果を見ると、今年は2%以上の賃金引上げが
ほとんどで行われており政策的に賃金の引上げを目指す
政府の意向が少なからず影響を与えていると考えられます。
ちなみに、6,515円で2.16%の賃上げと言うことは、
平均の賃金額は301,620円となります。
連合が発表している資料には、個別の企業名、組合員数、
平均年齢、平均勤続年数、要求内容、回答内容が載っており
個別の企業ごとに情報を得ることができます。
また、今回の発表は既に妥結した組合についてだけの発表なので、
今後順次同様の発表が続きます。
興味のある方は、連合のサイトを覗いてみてください。
◆◇◆ 人事戦略研究所 吉田 幸司 プロフィール ◆◇◆
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次号、第615号は3月26日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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