知って得する経営塾 第764号『「貯蓄から投資」とは言うけれど・・』
知って得する経営塾 第764号『「貯蓄から投資」とは言うけれど・・』
┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第764号 2022年9月5日 ━
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『「貯蓄から投資」とは言うけれど・・』
ビジネスコーチ・ファイナンシャルプランナー 阿部 重利
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今年は、このような社会・経済の変化を反映し、
長期化する高齢期の経済基盤の充実を図るために改正された
「年金制度」を特集しました。
今回の特集では、この辺りについて解説しております。
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本書は、家庭全体のライフプランを立てられるように、
年金・税金・雇用・健康保険の基礎知識と得する情報を満載した定番書。
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『「貯蓄から投資」とは言うけれど・・』
ビジネスコーチ・ファイナンシャルプランナー 阿部 重利
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今年6月7日に「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」 の中で、
「資産所得倍増プラン」が閣議決定されました。
具体的には、「家計の預金が"投資"にも向かい、
持続的な企業価値向上の恩恵が家計に及ぶ好循環を作る必要がある」とし、
NISA（少額投資非課税制度）の抜本的な拡充や
iDeCo（個人型確定拠出年金）制度の改革、
金融リテラシー向上に資する金融教育の充実、
将来受給可能な年金額や保険額も合わせた全体の見える化など、
幅広い支援策が挙げられました。
要は、岸田ノミクスにおいて、「貯蓄から投資へ」・・
が声高に叫ばれているわけです。
筆者、FPとして、
これだけ低金利インフレ下において、その方向性自体は悪くないと思うものの、
「ちょっと待って！」
と警鐘を鳴らしたい気持ちもあります。
それは、
「資産形成・資産運用における投資」と
「趣味的、勝負的投機における投機」を
分けて考える必要があると思うからです。
なぜなら、筆者の実務経験からすると、
ほとんどのユーザーがこの二つをごっちゃにしている（勘違いしている）傾向があるからです。
もちろん、金融機関側としてもこの区分けをしっかりと認識していることが必要だと思いますが・・
「趣味的、勝負的投機における投機」は、
要は世の中の状況や方向性に仮説を立て（予想し）て行うものであり、
「興味のある人」にとってのみ必要なものであって
マスユーザーにとってのものではないと思います。
それに対し、「資産形成・資産運用における"投資"」の方は、
仮説・予想云ではなく、粛々と、資産を形成したり運用するために、
資産分散、長期投資、時間分散およびリバランス、リアロケーションを行って行く世界です。
言ってみれば「予想はよそう」の世界だと思います。
この二つの側面があることを大前提に「貯蓄から"投資"」ということを考えたいものです。
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次号、第765号は9月12日（月）に配信予定です。
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